2009年 02月 22日
2月21日 野外ではウラゴの孵化が始まっており、卵を探すなら標高をあげて、幼虫ならもう少し大きくなるのを待つ必要があります。そこで、他のゼフはどうかな?と福岡県のとある林道を歩いてみました。 低地では菜の花もちらほら見受けられ、春の匂いがしてきているのですが、山はまだ冬のままでした。雪が多い年は銀世界になるこの林道、今年は凍った土の道で通行可能でした。とっても寒いので、水の流れが凍っていて、歩きだしたとたんに滑ってしまい、おっと危ない。注意して登り始めました。 歩くとバリバリ音がする道をえっちら登って行って、はじめにチェックする木はアカガシ。キリシマミドリシジミが越冬芽に卵を産んでいる予定でしたが、芽そのものが有りませんでした。このアカガシは隔年に芽を付けると聞きますので、今年は裏年の様子。対馬では多くの芽を付けていたのですが、歩いた場所ではまったくと言ってよいほど芽がありませんでした。これがアカガシです。常緑カシの種類が少ない福岡では、冬の雑木林の中で目立つ樹種です。 この一帯は天然林が残っており、かつ600~1000程度の標高を林道が走って、福岡県の最後の秘境、貴重な場所です。こんな景色を見ることができます。 先に進むとメスアカミドリシジミがいます。親を見ることは難しくないそうですが、斜面がきついので、卵を探すには不適な場所です。林道の際にある少ない桜をチェックして行って、卵を発見。沢に下りると手頃な桜があるのかもしれませんが、凍っているので危険、いつかは探してやろうと思いつつ、今日も先送りとしました。これが卵です。白くて、ゼフにしては大きな卵は、トゲトゲが沢山です。 成果は今一歩でしたが、天気は上々、何時ものウラゴモードではない虫探しは気分転換になります。 滑ったのは余計だったけど。
by shimabito3
| 2009-02-22 11:49
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Comments(2)
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カトカラおんつぁん
at 2009-02-22 20:43
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こちらでもこんばんは
フジの採卵、九州の厳しさが伝わってきます。こちらだと尾根筋のブナは探したことがないですね。谷底や沢筋の斜面を攻めるのが多いです。この写真のブナだと風の通り方がよすぎてしまいますよね。 でも、居ないと断言は出来ません。地域が違えば産卵習性も違うこともありますし。いずれにしても、大木が倒れない限り、高所に産んである場合は難しいですね。
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shimabito3 at 2009-02-22 21:58
カトカラおんつぁんさん、こんばんは。
このブナは空がきれいだったので撮影したもので、地域によって習性は異なるんでしょうが、フジにはオープンすぎると思います。 基本に忠実に、時には大胆に探索です。 でも、福岡のフジって、そんなに珍じゃないんですよ。 |
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