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虫とり日記3

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2006年 10月 28日

クロツバメシジミ@壱岐・長崎県

10月28日 クロツバメシジミを探して壱岐に行ってきました。
『壱岐・対馬』とまとめて呼ばれることも多い両島ですが、過去の背景、現在の様子もまったく異なります。壱岐は対馬よりも開発が進んでおり、道もあちこちの方面に走っています。
とは言ってもそこは島、きれいな海岸線があり、そこにクロツが住んでいます。
壱岐には学生時代に、講座で行ったことがあり、民宿のリーズナブルな料金と、とってもおいしかった料理の記憶がある程度、かなり久しぶりな訪問でした。

福岡からの出発点は、ベイサイドプレイスです。カタカナの名称のとおり、きれいに整備された港です。こんな感じの場所です。
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施設の中には大きな水槽があり、魚が泳いでいます。子供たちは海がめを見て、喜んでいました。
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船の名前はヴィーナス2号でした。ジェットホイールとか言っていましたが、何物でしょう?とっても、静かでしたので、普通の船と作りが違いそうです。博多⇔壱岐(郷ノ浦)を1時間10分でつないでいる点は良いのですが、問題は値段が高い!往復割引の片道が↓のように、4680円でした。
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市営渡船の数百円と、まさに桁が違います。ワゴンサービスでコーヒーやら、ビールやらを売っています。

船に乗り込んで出発。ほとんど寝てました。
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壱岐(郷ノ浦)に降り立った私は、レンタカー屋さんの電話番号をいくつかメモっていたのですが、心配は無用、看板を持った人たちがいたので、声をかけて軽自動車・ナビつきを借りました。
郷ノ浦町の猿岩方向に向かい、途中でクロツをチェックしていきます。まず初めは、こんな場所です。
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海岸線に下りて、タイトゴメを探すとすぐに見つかりました。その周りでクロツがチラチラしていました。このクロツ、えらく小さい。台風でやられたタイトゴメで何とか親になったため、栄養不良になったのでは?と想像しています。例年の発生状況は知りませんが、数は多くはありません。とにかく、パチパチ撮影です。
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走っている途中で停車した郷ノ浦町で一箇所、クロツを見ました。こんな環境です。ミヤコグサもたくさんありましたので、シルビアもいそうです。
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クロツはこれ。ウミクロツにしては、ブルーの発達が少ないように感じます。
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移動で猿岩着。昔はなかった展望駐車場ができていました。猿の横顔です。岩そのものは、昔のままです、懐かしい。
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この辺にも分布しているはずですが、クロツを見ることはできません。タイトゴメもちょろっとでした。壱岐のように。広く、普通にクロツが分布している島では、観光地そのものが記録地となっていることが多いように感じます。景勝地は絶壁からなり、そんな場所にクロツが分布しているのですが、観光でうろちょろして、クロツがおった!と言うパターンも多いのでしょう。
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さらに北上して勝本町に入りました。記録のある地名に到着するもイメージが違っておる気がしません。ちょろっと見て、ここはパス。
何処か良いところが無いかと車を進めると、こんな場所がありました。この壁を作っている地形は、土台石と呼ばれているそうです。
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このあたりには、ハイビャクシンなる植物が生えていると、看板がありました。
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実物はこれです。
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タイトゴメも生えており、クロツも発見しましたが、鮮度は今一歩でした。
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さらに前進、イルカパークです。よさげな地形も見えますし、入場料は200円だったので入りました。
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この看板ををみて思い出しましたが、大量のイルカが波打ち際に押しかけて死亡という事件が昔、ありました。見せるものでは無いので、遠めに泳いでいる姿を見るのみでした。サービス精神あふれる1頭がジャンプ一番、おみごとでした。
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めぼしをつけた辺りにはタイトゴメがちょろっとあり、クロツを確認しました。

さて、移動しようと走っていると、曲がる方向を間違えて停車。この車のナビの地図は常に北に向いており、南に向かっているときは逆さまになってしまうのです。この停車した場所にもタイトゴメが生えており、クロツがおるかもと歩いてみると、やっぱりおりました。でも、とっても小さい。
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発泡スチロールの上のクロツ、この辺にタイトゴメがあるとしょぼ・しょぼの環境にもクロツは住んでいるようです。
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寄り道しながらうろちょろしていると、あっという間に時間が過ぎ、太陽が傾いてきました。まだ、2町にしか行っていません。急いで、芦辺町に向かいます。記録のある地名に行くと、台風の名残はありますが、ここにはおると直感しました。そして、すぐにクロツを発見。ホワイトバランスを変えたままだったので白くなってしまいました。裏の黒スポットが大きく、他のエリアとは少し違ったイメージです。同じ島の中でも顔は異なります。
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こんな環境です。
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最後に景勝地の左京鼻に移動です。時間が遅いためか、クロツはいませんでしたが、ええ景色です。
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すっかり遅くなり、石田町を残してしまいました。また、今度。港からの夕日です。
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by shimabito3 | 2006-10-28 21:31 | Comments(8)
Commented by nomusan at 2006-10-28 22:12 x
壱岐! エエです。懐かしいです。この島、前の職場で5年間、仕事で通っておりました。ほんまに酒も美味いし、魚も美味い! で、仕事で通ってたのが11月~2月。クロツは見れません。で、一度強引に「打ち合わせ」を作って6月後半に行きました。旧4町のクロツ巡りでした(爆)。もちろん経費で。もう時効ですよね~(爆)。
Commented by shimabito3 at 2006-10-28 23:12
ゆっくり泊まって行ければ(行けば)、おいしいお酒と料理を楽しめるのですが、一人ではそんな気分になりにくい。日帰りが多い理由のひとつです。
まぁ、うろちょろしすぎですのでしゃーないか!石田町を残しましたので、もう一回、来年でも訪問します。
Commented by kenken at 2006-10-29 08:15 x
ひゃあ~相変わらず精力的ですねぇ。
壱岐の様子が手に取るように分かり、とてもワクワク拝見しました。
島はえぇなぁ。私も来シーズン、またどこかの島へ行きそうですわ。
Commented by maeda at 2006-10-29 09:19 x
新潟と佐渡を結んでいるのも、ジェットホイールです。時速80km位で走るので速いですが、運賃が高いですね。
フェリーもありますが時間が。
Commented by yohbo at 2006-10-29 12:53 x
ジェットフォイルの料金高いですね。 しかも航空機と比べて微妙な設定になっています。 時間と¥の兼ね合いです。 九州郵船は確か11月から値上げだったような・・・。
壱岐のクロツの顔,興味深く見せていただきました。 亜外縁線の黒紋列の発達具合は対馬以上ですね。 後翅橙黄色紋は対馬のように分離傾向があるようです。 産地でもかなり変化がありますので,あくまでも直感的印象ということで・・・・^^;
ぼちぼち最終章に近づきつつありますね。 寂しい限りです…。
Commented by shimabito3 at 2006-10-30 00:25
kenkenさんこんばんは。相変わらず、うろちょろしています。行ったことが無いところに、まず行くだけでも、行きたいところだらけです。さすが、島国、日本です。壱岐も、ええところです。長崎県、グッドです。

Commented by shimabito3 at 2006-10-30 00:25
前田さん、80kmですか。滑らかに走る船でした。時間とお金、サービスとお金、私は時間、お金、サービスの順で大事だと思っています。
Commented by shimabito3 at 2006-10-30 00:26
yohboさん、対馬のクロツとはイメージが異なりました。亜外縁線の黒紋列の発達具合は、九州のその他のエリアと同じに太めです。今回の一番の特徴は、蝶のサイズが小さいということです。これは、台風の影響のえさ不足のような気がしますが。表のブルーもちいさめの個体が多いことも特徴として、挙げられるかも、です。


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