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虫とり日記3

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2007年 09月 22日

クロツバメシジミ@周防大島町 山口県

9月22日 先の3連休は全てお仕事だったので、久方ぶりの休日の気がします。何処に行くかは、朝目が覚めてから決めようと、目覚まし時計をセットせずに就寝。5時前に目が覚めました。疲れより、どっか行きたい気持ちのほうが勝ったみたい。早く目が覚めたら行こうと決めていた周防大島町のクロツに決定です。以前にも書きましたが、山口県のクロツの分布はとっても局地的、その一つがこの周防大島町です。海に住む、ヤマクロツ、どんな顔かが興味があるところ。
初めて行ったのは2年前、人家周辺でタイトゴメを見つけたものの姿なし。
去年はツメレンゲを見つけ、2時間待ちましたが、クロツは飛ばずの結果でした。このブログに書いたら、発生地で間違いなしとのコメントをneptisさんからもらっています。
台風の直撃が無く、順調に数をましているであろう今年は、今までよりも好条件なのでは!と、三度目の正直、今度こそのチャレンジです。
発生地はわかっています。
クロツバメシジミ@周防大島町 山口県_b0093800_2075748.jpg
崖の上にツメレンゲが生えています。
クロツバメシジミ@周防大島町 山口県_b0093800_2083274.jpg

到着したとたん、サイズ、飛び方、クロツとちゃうか?と思える個体が上の方でチラチラ。降りてこいと念じたけれど、どっかに行ってしまいました。見た?からには、次が来るに違いないとずーーーーと待ちましたが、まったく姿なし。
駄目やなーと思いながら崖を眺めていると、あそこから登れるやんか?と言うルートが見えてきました。登ってみるべ!、一段上に行くと、下より密度高くツメレンゲが生えており、こりゃええ感じ。邪魔になるカメラを置いてきたのを後悔しながらさらに上を見ていると、小さな蝶がチラチラ。おーと見ていると静止、本物のクロツでした。やっとお会いできました。撮影はまた今度、次の目的に向かいます。

次の目的とは何ぞや?。
はい、それはウラゴマダラシジミです。私の知る範囲では記録が無い、市町村です。それが何で?と申しますと、『瀬戸内海側の小さなピンク』の話題を覚えていらっしゃるでしょうか。
今までの既存の産地からえらく遠く、ウラゴが上関町で見つかったのです。既に、G刊むしで発表されています。その近く、周防大島町でイボタがあったと教えていただいていたので、こりゃ調査にいかないかんと企んでいたのでありました。結果は、イボタはありました。数もソコソコ、ウラゴがいてもおかしくない環境でした。周りが緑のうちは、イボタを見つけにくいと過去に学びましたが、今回追加で経験したことは、夏に探すと蚊の攻撃にあってまともに探せんと言うことです。木登りはいりませんが、忍耐力がいる仕事、集中できません。それでも、1時間ほど探しましたが見つかりませんでした。冬にまた来よう。
見つかったのは、ホシミスジの抜け殻。いるはずだから探してみたらのアドバイスで、食草のイワガサさえ知らずに探索、よく見つかったものです。巣もありましたが、もぬけの殻。真剣にやると幼虫も
クロツバメシジミ@周防大島町 山口県_b0093800_20112455.jpg
見つかったでしょうが、今やる探し物ではないと感じてすぐに止めました。

さてさて、上関のウラゴの話を少し。ここもイボタがたくさんありました。そんな中、こんなイボタで、
クロツバメシジミ@周防大島町 山口県_b0093800_20172358.jpg
イラゴを発見しています。
クロツバメシジミ@周防大島町 山口県_b0093800_20182089.jpg
《データ:07年4月15日 山口県上関町》
前述のG刊むしの記事を読んでいないので、なんと書いてあるかまったく不明ですが、私が知る範囲の山口、広島の明るいウラゴとは異なる、国東半島に住む暗いウラゴの顔に近いイメージです。四国は見たことがないので、ようわかりませんが、進入ルートは北ではなく、南だと思っています。

虫の話では有りませんが、秋の交通安全週間です。
覆面パトカーが多い高速道路でした。

挙動不審?の車がいたので、横目で見ると(目が合いました)制服を着ていました。こりゃいかんと後ろについてセーフ、抜いたら危なかった。そのまま追走していると、インターから降りていきました。やれやれと思って、覆面に捕まった車をご愁傷様と思いながらしばらく走っていると、追い越し車線を走っていた車が、急に走行斜線の私の後ろにつきました。またもや挙動不審の車、こんな時は制限速度で走るに限ります。追い越して行けば、後ろに付けばokですが、80Km/hでも抜いていかず追走してきます。ますます怪しい。過去にこのぐらいなら大丈夫だろうと思って捕まったので、制限速度近辺、これが重要です。どうせスピードダウンするならきっちりと落としましょう。80k制限の高速で80kではしっとる車なんておらんと思ってはいけません。
鬱陶しいと思いながら走っていると、通勤割引獲得可能なインターです。そそくさと降りたらついて来ました。出口のカーブはぐっと低速、ここは40K制限だったので、慎重にブレーキを踏みます。インターが近かったから、たまたまスピードダウンした車で私の勘違い?と思いながら、ゲートを通過。そのとき、その追走車は、ゲート前で赤色灯をくるくる回してユーターン、やっぱり覆面だったのね、危なかった、ぎりぎりセーフ。皆様、スピードの出しすぎに注意しましょう。

by shimabito3 | 2007-09-22 20:09 | Comments(11)
Commented by kenken at 2007-09-22 21:18 x
おっと、山口県のクロツ、やりましたね!おめでとうございます。
肉体的な疲れと精神的な疲れ、この両者の癒し方のバランスが難しいもんですな。
Commented by shimabito3 at 2007-09-22 21:48
肉体的疲れは寝れば回復しますが、精神のほうは非日常が必要です。非日常も積み重ねれば日常になってしまい、だんだんハードになってしまい困ったもんです。
これで山口クロツ既産地は終了、次は新産地へシフトです。これが難しい&楽しい・です。
Commented by 空飛ぶ父 at 2007-09-22 22:25 x
shimabitoさん、はじめまして。
貴ブログいつも楽しみに拝見しております。
今日、私も周防大島のクロツを探しに行っていましたが、ポイントが判らず、ツメレンゲも見つけられませんでした。(笑)
かなりの数の岩場を調べたのですが、結局見つけられず、ひょっとするともういないのかな?と心配になりましたが、健在のようでホットしました。
私はまだ、海クロツは見たことが無いので、山口県西部、九州の海クロツを見に行きたいと思っています。
Commented by shimabito3 at 2007-09-22 23:22
はじめまして、空飛ぶ父さん。暖かい家族、とっても楽しく、貴ブログは拝見させてもらっています。
この周防大島町、楽ではありません。もともと少ない産地と聞きますが、崖の上部は人が近づけないため、クロツは残ると思っています。
見つけられていませんが、タイトゴメ食いの場所もあるそうなので、こちらのほうが楽かも・です。
山口西部も厳しいです。幼虫は見つけましたが、親の時期に行っても、飛んでいませんでした。
福田さんのサイト、『福岡市の蝶』にある、福岡県のウミクロツは確率高く見られます。これからが良いシーズン、ぜひお出かけください。
Commented by shimabito3 at 2007-09-22 23:39
言葉足らずでした。北九州市のクロツは楽ではありません。福岡市以西をお勧めします。
Commented by pieris at 2007-09-23 12:06 x
福田です。海クロツはshimabitoさんがおっしゃるとおり福岡市西側の糸島半島がお勧めです。車を降りて数分で見られるポイントもあります。北九州は生息地の崖が危険です。

私も周防大島に行ったことがあります。産地の名前がつく集落まで行ったのですが、集落のすぐ左右の海岸共に食草も発見できませんでした。きっとポイントを誤ってたのでしょう。時間がなかったのでそれだけで帰ってきました。
Commented by shimabito3 at 2007-09-23 19:43
福田さん、フォローありがとうございます。クロツファン、一名追加、探索の目が増えそうですね。山口で見つかれば、すごく・ええ記録です。福岡だって、ええ記録です。
今回は、産地の名前がつく集落のご近所です。場所、ご入用ですか?
Commented by pieris at 2007-09-24 10:02 x
この秋には一度行きたいと思っています。福岡の、せめて周辺の県の画像は、できれば撮影しておきたいです。特に山口県の山クロツは魅力です。よろしくお願いいます。
Commented at 2007-09-24 18:19 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by neptis at 2007-09-24 23:17 x
周防大島町のクロツ確認,おめでとうございます.これからはクロツの時期ですね.私も新産地を探してみたいと思います.
それにしてもホシミスジの蛹殻,すごいですね.植栽されたユキヤナギでは簡単に見つかりますが,野生の食樹では容易に見つかる物ではありません.さすがです.
Commented by shimabito3 at 2007-09-24 23:59
Neptisさん、ありがとうございます。クロツは楽しゅうございます。何処にでもいる蝶ではありませんが、探せば見つかる、そして発生を繰り返すのでチャンスも複数、親でなくても捜せる、ブームが起きたことも納得です。どんどん探していく予定です。ホシミスジはビギナーズ・ラックです。でも、運も実力と言うことで、ちょっと嬉しい。ホシミスジ・クロツ・ウラゴ、似た環境に住むと言われていますので、冬シーズンはウラゴの分布調査の際に視野を広げたいと思っています。


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