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2004年 11月 28日

復刻版 虫とり日記

ハヤシミドリシジミ@冠高原・広島
探索日:04年11月28日
探索場所:広島県・廿日市市・冠高原(旧吉和村)

ベニカラ目的の帝釈峡から移動、冠高原に行ってみました。目的はミナミアカシジミ。キタアカの亜種だとか、別種だとか言われていますが、どんな感じの環境だとか、産卵位置も知らずに、地名オンリーの無謀な探索。
現地に到着して見ると、なんだかパッとしない環境。どこが良いのだろうかと車を走らせると、山口県に入ってしまった。ぜフの宝庫だと思っていたのですが、それはもう昔の話かもしれない。
田舎道にしては車の量も多く、排気ガスが、ゼフを減らす原因になっていると感じているのは私だけでは無いと思う。

探す木は柏。ごつごつとした樹形と、枯れてはいるが落葉せずに残っている葉、でかい芽で判定は簡単。どんなところに卵が有るか知らないため、柏の見ることができる範囲を探すが、何も付いていない。基礎情報を集めなかった事を後悔、もしかしたら高いところにあって、見当違いの探し方をしているんじゃないのか?と思うと気合が入りません。少し歩くと、台風で折れた大きな柏を発見。これならば、上の方の枝をチェックできると探索開始。
林縁にあるし、一般的なゼフの産卵木として見るとよさげな感じでした。産卵位置を知らないので、太目の枝から頂芽までを見ていくので時間ばっかり食ってしまった。それでも何とか卵を発見したが、見た目からはハヤシミドリシジミ。折れて枯れた枝なので、ここで孵化しても餓死するのみ。お持ち帰りしたが、見つけた卵は少数。↓がハヤシミドリシジミ。
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ハヤシではない卵もひとつ見つけたが、先輩に後から聞いた結果、単独卵ならタダアカだろうという判定にがっかり。情報収集の後にリベンジを誓ったのであった。

 これがハヤシではない卵。
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by shimabito3 | 2004-11-28 00:01 | Comments(0)
2004年 11月 28日

復刻版 虫とり日記

ベニモンカラスシジミ@帝釈峡・広島
探索日:04年11月28日
探索場所:広島県・帝釈峡

ベニモンカラスシジミは、珍蝶だと思っていました。03年度に初めてこの蝶の探索に先輩に連れて行ってもらい、こんな感じのクロウメモドキに付いていると伝授していただきました。その時に、新規ポイントも開拓。中国地方(帝釈峡)のベニカラは決して珍しくないと言うことがわかったのです。
探す木のクロウメモドキは、初冬まで黒紫の実がなっており、かつ葉が残っているので判定は簡単ですが、葉を落とした後は独自の樹形(小さな枝が幹からたくさん出ていること)、芽の横に鋭いとげがあること(画像参照)から、探し出さなければなりません。他の木に先立って芽吹くので、早春の林の中では目立つらしいのですが、冬の林の中では見落としが多いことでしょう。 産卵位置は、そんなに高くありません。枝を引っ張って見ることができる範囲で十分です。細い枝の先方に多い感じでしたが、頂芽の下から枝の分岐が探す場所になります。太めの枝の分岐では卵塊になることがありますが、こちらは混生しているミヤマカラスシジミかもしれません。ベニカラの卵のほうが大きいと聞きますが、卵のサイズがばらつく事が知られており、幼虫が大きくならないと種の判定はできません(私は)。
多産地ならではの環境かもしれませんが、林の縁のやや明るい場所に生える木に産卵し、林道の脇の木を見て回れば卵を発見できます。付いている木には沢山産んでいましたが、近くの木には全然ないって事もあり、微妙な好みがあるみたいです。
今回は、ベニカラ飼育したい!という知り合いの希望による短時間での採卵でしたが、03年度に比べると不良という作柄でした。
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by shimabito3 | 2004-11-28 00:00 | Comments(0)
2004年 11月 27日

復刻版 虫とり日記

キリシマミドリシジミ@対馬・長崎
探索日:04年11月27日
探索場所:対馬市 上見坂(かみざか 旧美津島町)

対馬は福岡空港から30分、エアーの便もよく日帰りも十分可能なため、時間ができると、ぷら~とお出かけする島です。レンタカー屋さんとも顔見知りになり、顧客リストの目的欄は『昆虫採集』となっています。
キリシマミドリシジミ対馬産は特徴的な変異があり、♀は大きく青が発達する個体が期待できます。
探す木はアカガシ。日が十分当たる丸々として薄茶色の頂芽には卵は無く、道から見える程度までの林の縁の木が良い。暗い林の中も宜しくありません。産卵位置は低めですが、大きな木であれば、陰になったような部分の中段までは付いています。有名産地での見やすい場所は、先客がお持ち帰りしているため、木登りが必要となります。
今回の探索場所である旧美津島町上見坂は有名産地であるためか、やはり手の届く範囲には卵はありませんでした。また、ガイドブックでは自衛隊演習林が良いとも書いてありましたが、こちらは、木が密集しすぎで良い感じがしませんでした。
そうなれば、登るが勝ち。アカガシが生える明るい林に入り、条件が良く、登れそうな木を探して、木登りしました。数はあまりなかったので、少しだけお持ち帰り。去年よりはましでしたが、対馬のキリシマは、ばかばか採れる気がしません。
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2011年2月追記
今思えばこの頃が、どん底から少し復活しだした年だと思います。今シーズンはあまり良いとは言えませんが、この時よりはベターです。

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by shimabito3 | 2004-11-27 00:00 | Comments(0)
2004年 11月 20日

復刻版 虫とり日記

2004年最後の週末やいま@西表
探索日時:04年11月20-21日
探索場所:西表島・沖縄県

04年の迷蝶は、低調だったものの☆ボシキチョウとヒイロシジミを狙って、八重山を訪れた蝶屋は多かった事でしょう。
私もその中の一人ですが、何度かヒイロ目的で行ったものの、結局目撃すらできませんでした。


今回の西表は、04年度ラストの週末やいま。発生しているのでは?と言われながら、食草は確認されておらず、センダン草に吸蜜に来ている所を得られているのみと聞きます。歩いて、突然の出会いを期待するしかないのが実情です。
積極的に探すのならば、食草の近くが良いに決まっています。ということで、オリジナル発生地の食草であるレイシ、竜眼が有るとすると、果物を栽培している農園だろうと目を付けました。コウトウマダラと採れていると言う話も有るし、仲間川林道、白浜林道は止めて外周道路中心に攻めてみることにしました。


まず、農園。
始めに園内の人に挨拶して入場。ここに、レイシはありますか?と質問すると、ちょっと考えて無いとの回答。あっちの農園には、あるかもとの話が聞けたか、記録のでた林道からは距離がありすぎて、発生地とは思えません。
そもそも、ちゃんと管理された果樹であれば害虫は駆除されるだろうし、どっかの片隅に忘れられたレイシが有るかもと、曇り空で条件はあまり宜しはありませんでしたが、勝手に探し物の開始。
この農園、エミュやらダチョウを飼育していました。西表にナンデ?羽、肉、卵??記念に撮影。西表にダチョウが沢山飼育されていると言うことを知っている人は少ないと思う。
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この農園内では、シロミスジがぽつぽつ見られました。与那国では普通種ですが、西表では多い種では無いと思っています。
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ランの花も咲いており、撮影ターゲットは沢山でした。
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農園をあきらめて、外周道路を車で流しました。高那のガランピマダラが良く現れたくぼ地でシロオビヒカゲを発見。この蝶は、いつも暗い条件でしか見ることが無く、ピンボケ写真しか撮れませんが、今回は光の中。明るい場所に居るなんて初めて見ました。位置がちょっと高かく、角度が悪いのですが、良いモデルになってくれました。
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コウトウマダラを船浦の熱帯植物園近くで見た(前週ね)なんて事も聞いていたので移動しました。道の周りのセンダン草は、蝶の溜まり場になっているので、速度はゆっくりです。
西表の交通量が増えたとは言え、のろのろ運転は、まだ可能です。途中のユツン橋で、ルリマダラを見たので、急停車。急いで車から飛び出したが、相手は林の中に消えていきました。ツマムラサキマダラより小型、丸く、白いスポットあり。一瞬だったので何だったかは不明ですが、ツマムラじゃぁなかったよなぁ、あれ。
結局、植物園にも何も居ませんでしたが、こんな花が咲いていました。名前は何だろう?
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何時もながらの週末やいま、何も良いことなしでした。
行かなきゃ可能性ゼロだと自分に言い聞かせて、帰途についたのでした。後で聞いたことですが、この日きれいなヒイロシジミ♀が、仲間川林道の入り口の墓場でネットされたらしい。この週も有名人が多数入っている中、24年ぶりにやいまにこられた人だとか。
無欲の勝利ですが、引きの強さに感服。悔しかったが、蝶に『たら、れば』は無りません。
自分の行動を信じて精進あるのみ、自分の探し方が悪かっただけ、仲間川林道に行けば良かったなんて、思わんぞー。

2011年2月 追記
狙い目は良かったものの、お目にかかる事は出来なかったヒイロシジミでした。それはそれで、頑張ったと言うことで、良しとしています。
見た事がない蝶は分からないもので、
>一瞬だったので何だったかは不明ですが、ツマムラじゃぁなかったよなぁ、あれ。  
な蝶は、多分マサキルリマダラだったと思います。この時はまだ見たことが無かったのですが、その後波照間島と与那国で見る事が出来ました。見たと見ないは大違いです。

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by shimabito3 | 2004-11-20 00:00 | Comments(2)
2004年 11月 13日

復刻版 虫とり日記

アイノミドリシジミ@久住町 大分
探索日:04年11月13日
探索場所:久住町 大分県

探す木はミズナラあるいはコナラ。アイノミドリシジミの産卵位置は木のてっ辺の頂芽です。それも大きな木の高い場所にあるため、採卵するのはやっかいな種。オスは早朝のテリトリーを狙えば見られるが、メスは中々出会う機会が少ない。九州の♀は、AB型となり美しい。伐採した雑木林を見つけると、採卵のチャンスではあるが、今回は天然林を探してみた。

 目立つ木の大きく張り出した枝がベストの採卵場所になるが、そんな場所は通常手が届かない。とにかく登るだけに登って、セカンドベストの張り出した枝の頂芽をチェックするしかない。
卵は大きく白い。
表面のとげとげも大きいのでそれとわかり、見落としは少ない種。
木登りで重要なのは、とにかく身の確保。片手だけで、安定した場所を摑まえないといけないので、筋力も要求される。
雨の日はすべるので絶対登らない。風の強い日も上は激しく揺れるので避けたほうが良い。
一番重要なのは、体重を支えるときは、必ず生きた枝にすること。太くても枯れているとボキッと折れるので、絶対つかんではいけない。枯れ枝は、邪魔になるので先に落としといたほうが良いくらい。そんなに苦労しても今年のアイノは不良の様子。台風が連続して九州を襲ったため、頂芽産みの産卵時期の遅いゼフはあまり宜しくないのかもしれない。
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by shimabito3 | 2004-11-13 00:01 | Comments(0)
2004年 11月 07日

復刻版 虫とり日記

メスアカミドリシジミ@鹿児島
探索日:04年11月7日

メスアカミドリシジミの名前の由来は、名前そのもの、♀がA型になり赤い紋が他のゼフと比べて大きい。山梨、長野では決して珍しい種類ではなく、大乱舞を見たこともあり、普通種とのイメージだった。ところが、九州では話が変わり、山に行かないと見ることができない少ない種となる。メスの赤は小さく、完全にO型になるものまで現れる。
今回の探索エリアの去年の発生状況は最悪だったが、今年は復活してきていると聞いていた。
蝶の発生数は波があり、少ない年と多い年がある。原因は良く分からないが、環境さえ変わらなければ、滅びることは少ないと思っている。長期間観察しなければ、生息状況を把握することは難しい。

探す木は桜。落葉したあとも、幹に特徴があり同定可能だ。山梨の経験では、ちょっと暗めの環境、産卵位置は低い場所が多く、幹から枝の分岐、細めの枝先が探す場所になり、比較的探索位置は広いが、大きく真っ白な卵は良く目立つ。 落葉したあとの林の中で、桜を見つけるのは意外と大変。
画像の卵は、やっとこさ見つけたもの。林の中の空間に面した場所にある中程度の大きさの樹、3m程の高さにあった。白いとげとげが素敵でしょ。
花の時期の桜で、幼虫を探すと見つけ易いが、寄生リスクがぐっとあがる。
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釈迦岳のフジ、ええもんです。木がでっかいので採卵には不向きな事は九州の特徴です。
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by shimabito3 | 2004-11-07 00:00 | Comments(0)
2004年 11月 04日

復刻版 虫とり日記

フジミドリシジミ@釈迦岳 大分
探索日:04年11月14日
探索場所:釈迦岳 前津江村 大分

今回の探索場所は釈迦岳。大分県側のキリシマミドリシジミのポイント探索が目的だったが、山の上に行くに従い霧が発生し、木がぐっちょり。こんな時に林の中に突入して濡れると風邪の元だ。環境だけでも見ていこうと車を走らせていると、台風の影響で大きなぶなの枝が折れている。フジの記録があるので、探索しようと車を止められる場所を探して駐車。
世間に対する虫取りのイメージ低下を防ぐために、ちょっとした気配りが必要。こんな細い道は車が通らないだろうと勝手に想像するのは厳禁、まさか!と思えるような道から軽トラは出てくる。

有るかな?と探すと、穴あき卵を発見。ここに居るという証拠が得られたので、探索続行。少量だが生卵が得られた。道から見下ろした斜面の下には、巨木が倒れていたが濡れるので、また今度と思っていたら、04年年末に雪に封印されてしまった。春になったら、見に行こう。
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林道を歩いているとカンアオイを発見。いわずと知れたギフチョウの食草だが、九州にはギフ分布していない。でも、出そうでしょ。
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by shimabito3 | 2004-11-04 00:00 | Comments(0)